総合プロデューサー・日比野克彦さんに密着!~UENOYES 2020 “HOME & AWAY”

総合プロデューサー・日比野克彦さんに密着!
~UENOYES 2020 “HOME & AWAY”

社会包摂をテーマとする文化芸術プロジェクト「UENOYES(ウエノイエス)」。2018年より秋に上野恩賜公園(上野公園)とその周辺地域を舞台にイベントが実施されてきたが、コロナ禍が続く2020年は、国内外から多彩なゲストを招いたトークセッションを6日間にわたってライブ配信するという新たなスタイルで、11月後半に開催された。

題して「UENOYES 2020 “HOME & AWAY”」。 コロナ禍での巣ごもり= “HOME”と オンラインを“介した遠隔地=AWAY”をつなぐという、この環境下ならではのチャレンジだ。

4日目の11月27日(金)。上野の東京藝術大学で行った第1部のセッションを終えたUENOYESの総合プロデューサー、日比野克彦さんは、第2部が行われている渋谷へ向かった。オンライン中継にスマートフォンで参加しながら渋谷へ向かう日比野さんに密着した。

20:25pm
この日のテーマは、「新しい鑑賞体験サミット feat. S/U/P/E/R DOMMUNE」。セッション1は、先天性盲ろう者として日本で初めて一般大学(ルーテル学院大学)に入学した、筑波技術大学総務課広報・情報化推進係の森敦史さんをゲストに迎えて、「見える人、見えない人〜盲ろう者と鑑賞する『世界』」と題してトークを行った。日比野さんは、学部長を務める東京藝術大学美術学部の一室からオンラインで参加。

◆UENOYES2020アーカイブ:見える人、見えない人〜盲ろう者と鑑賞する「世界」
https://youtu.be/Ykq91xmGgRA

20:48pm
第1部のトークセッションが終わり、東京藝術大学を出発。

20:49pm
東京藝術大学の美術学部と音楽学部の間の道を経由して、上野公園方面へ。

20:50pm
上野公園に入る。後ろに見えるのは、京成電鉄の旧博物館動物園駅。駅舎としては1997年に営業停止(2004年に廃止)したが、2018年に鉄道施設としては初めて「東京都選定歴史的建造物」に選定されたのを機に、UENOYESの関連イベントをはじめ、イベントスペースとして利用されるなど、不定期で公開されている。青銅色の扉は、日比野さんがデザインした。

20:57pm
上野恩賜公園の竹の台広場(噴水広場)に到着。第2部「コロナ禍を克服するアート〜分断のない世界の美しさ」が始まった渋谷PARCO内のスタジオ「SUPER DOMMUNE」から、ゲストのチームラボ代表・猪子寿之さん、現代美術家・宇川直宏さんの呼びかけに応じて、オンラインで上野公園を紹介する日比野さん。帰宅途中の学生や年配の人、犬の散歩をする人など、さまざまな人が通り過ぎていく。

◆UENOYES2020アーカイブ:「コロナ禍を克服するアート〜分断のない世界の美しさ」
https://youtu.be/1BDp7lDXafM

21:05pm
JR上野駅公園口でタクシーに乗車。

21:16pm
首都高速に乗って一路渋谷へ。東京タワーのライトアップが美しい。

21:35pm
JR渋谷駅に到着。渋谷駅の“名所”ハチ公口前から、スタジオ「SUPER DOMMUNE」の猪子さんと宇川さんに、渋谷に到着したことを伝える日比野さん。

21:37pm
JR渋谷駅ハチ公口前のスクランブル交差点を渡る日比野さん。

21:42pm
公園通り経由で渋谷PARCOへ。

21:48pm
渋谷PARCOに到着。

21:50pm
スタジオ「SUPER DOMMUNE」のある9階に到着。制作スタッフと軽く打ち合わせをしながらスタジオへ。

21:52pm
猪子さん、宇川さんに合流。テーマ「新しい鑑賞体験」とは何か?をめぐり、22時半ごろまで大いに盛り上がった。その後、手足に障がいのあるサウンドクリエイターの井谷優太さんのいる鳥取とオンラインでつなぎ、23時ごろまで井谷さんのDJで配信。「インクルーシブ」なUENOYESを堪能できる一日が幕を閉じた。

文/湯田陽子 撮影/今村拓馬

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