本物だからドラマチック。特別な場所で、特別な体験を

本物だからドラマチック。特別な場所で、特別な体験を

普段は噴水の周りでくつろいだり、散歩したりする人でにぎわう東京国立博物館前の竹の台広場(噴水広場)。ここが、注目のブランドのファッションショーのランウェイになったら? あるいは、いつもは公開していない昔の駅舎が現代アートの展示空間になったら? 建物も空間も、“本物”だからドラマチック。上野で多数開催されている、非日常を楽しめるイベントを紹介します。

噴水の水上をランウェイに。
アートを感じる、山縣良和さんの一夜のファッションショー

2019年11月9日(土)~10日(日)、上野恩賜公園でスペシャルアートイベント「UENOYES 2019 /FLOATING NOMAD」が行われた。メインプログラムとなったのは、初日の夜に開催された「writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)」のファッションショー。イベント全体のディレクターも務めるファッションデザイナー山縣良和さんによるレーベルで、2018年から発表を続けている「現代の魔女」をテーマにした3部作の集大成となるコレクションでもある。ショーのタイトルは「After All」。夜の帳が下りてほどなく、この場に集った著名なクリエイターたちも注目するなか、東京国立博物館前の竹の台広場(噴水広場)を舞台に繰り広げられた。

上野のかつての駅舎で見る、スペインのアーティスト作品

上野公園の北西、黒田記念館の向かいの角地にひっそりと建つ、石造りの小さな建物を見たことがあるだろうか? 京成電鉄のかつての駅舎、旧博物館動物園駅だ。現在は開放していないが、アートプロジェクト「UENOYES」の一環で、2019年秋、この駅舎が期間限定のアートスペースとしてオープン。「メタル・サイレンス」をテーマに、スペイン出身の作家2名による作品が展観された。地下に続く空間はまるで異世界。時折、側を走る電車の「ゴーッ」という音が響く中で作品を見る、特別な時間となった。

上野で音楽と対話する。「文化の杜の音めぐり」

絵画に文化財、美術品、建築などさまざまな芸術と文化に触れられる上野公園。同様に音楽も上野にとって欠かすことのできない文化のひとつだ。「文化の杜の音めぐり」は2019年から始まった無料の音楽イベント。公園内にある6館の文化施設で1日に3か所ずつ、2日間かけて6つのコンサートが行われる。各演奏時間は20~30分と、気軽に立ち寄れるのが魅力。上野ならではの音楽の楽しみ方に触れてみよう。

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