大人だけじゃもったいない! 子どもと一緒に楽しむ上野

大人だけじゃもったいない! 子どもと一緒に楽しむ上野

上野の文化施設では、子ども向けの企画やイベントが年間を通じて開かれている。子どもをテーマに美術館と図書館がお互いの館でイベントを開いたり、絵本をテーマに科学館と図書館がタッグを組んだり。食べるのがもったいないようなお子様ランチまで。子ども目線で眺めてみると、上野がもっと楽しくなる!

「公募展のふるさと」東京都美術館で
子どもをモチーフに現代作家6人が競演

「公募展のふるさと」とも呼ばれる東京都美術館では、公募団体による展覧会が一年中開かれている。2017年には、展覧会シリーズ「上野アーティストプロジェクト」をスタート。毎年異なるテーマを設け、公募団体に所属して活躍する現代作家の作品とその魅力を積極的に紹介してきた。2019年のテーマは「子ども」。「子どもへのまなざし」と題して、観る側のイメージを多層的に刺激する絵画55点が展示された。

作家にまつわるエピソードが盛りだくさん!
担当学芸員だからわかる作品の魅力と楽しみ方

東京都美術館で開催された展覧会「上野アーティストプロジェクト2019『子どもへのまなざし』」では、作品への理解を深めるためのイベントも開催された。その一つは12月20日に行われた担当学芸員によるギャラリートークだ。午後と夜の2回設けられたトークのうち、夜の部の様子を紹介する。

東京都美術館と国際子ども図書館が
「子ども」をテーマに連携イベント①
アーティストが描いた絵本から20世紀の美術史をひも解く

上野にある美術館や博物館、図書館では、それぞれの特長や専門を生かしながら連携することで、新たな文化的価値を見出そうという動きが盛んになりつつある。今回紹介するのはその一つ、東京都美術館と国立国会図書館国際子ども図書館が行った連携企画だ。両館は、同時期に開催されていた展覧会「上野アーティストプロジェクト2019『子どもへのまなざし』」(東京都美術館)と「絵本に見るアートの100年—ダダからニュー・ペインティングまで」(国際子ども図書館)に関連して、「子ども」をキーワードに、お互いの館でイベントを開催。第1弾として2019年11月30日、東京都美術館の学芸員による講演会が国際子ども図書館で開かれた。

東京都美術館と国際子ども図書館が
「子ども」をテーマに連携イベント②

読み聞かせを親子で楽しみ、世界の美術に親しむ

東京都美術館の「上野アーティストプロジェクト2019『子どもへのまなざし』」と国立国会図書館国際子ども図書館の「絵本に見るアートの100年―ダダからニュー・ペインティングまで」という2つの展示会をきっかけに生まれた、両館の連携イベント。国際子ども図書館で開催された2019年11月30日の講演会に続き、第2弾として12月22日、国際子ども図書館の職員によるイベントが東京都美術館で開かれた。テーマは「子どもと楽しむ美術―絵本の読み聞かせとともに―」。会場では、子どもたちが熱心に本の読み聞かせに聞き入った。

めぐり、つながり、新たな扉を開く。絵本を案内役に、進化の旅へ

博物館に行くのは「恐竜展」や「深海展」のような大型の特別展の時だけ、という人も多いかもしれない。国立科学博物館(科博)の日本館で開催中の「絵本でめぐる生命の旅」はそんな人にこそおすすめの企画展だ。自然や科学を題材にしている数ある絵本の中から、「生命の進化」をテーマにしたものを取り上げたこの企画。監修した“恐竜博士”の真鍋真さんと一緒に企画展「絵本をめぐる生命の旅」をめぐってみよう。

科学×絵本から生まれた特別なひととき。親子で楽しむおはなし会

最前線の「科学」を親しみやすく面白く紹介することで定評のある国立科学博物館(科博)。その中でも子どもに大人気なのが「親と子のたんけんひろば コンパス」だ。恐竜、シロクマといった標本の実物、遊具や絵本に囲まれ、子どもにとってはまるで夢の国のよう。そんなコンパスで、国立国会図書館国際子ども図書館が「おはなし会」を開催。科博の企画展をきっかけに生まれたこのイベントは、子どもたちの心をギュッとつかんだようだ。

上野公園、お子様ランチ★パラダイス

年間を通じて、子どもと一緒に楽しめる企画展やイベントが多数開催されている上野公園。たっぷり遊んだ後、お昼ご飯は何を食べる? このエリアにはキッズ向けのメニューが充実した施設が点在し、子どもにとってはまるでパラダイスのよう。今回は国立科学博物館と国立国会図書館国際子ども図書館、そして上野動物園に注目。大人も食べたい、とっておきのお子様ランチ+αを紹介します!

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