桜も梅も、文化行事も。季節を感じに、上野へ行こう

桜も梅も、文化行事も。季節を感じに、上野へ行こう

樹木や花々にあふれ、鳥たちが自由にさえずる上野の山。桜や梅をはじめ、上野東照宮の大楠やぼたん苑、あるいは朝倉彫塑館の庭園など、上野界隈には四季を感じられるスポットがひしめいている。また、東京国立博物館のお正月イベントなど、日本の季節を文化的にも感じられる催しもさまざまに行われている。四季折々の魅力を感じに、上野を訪れたい。

強運を呼び寄せる! 上野東照宮でパワーをもらおう

上野動物園の隣に、江戸時代から鎮座する神社があることを知っているだろうか? 徳川家康公(東照大権現)をお祀りする神社、上野東照宮だ。家康公の遺言で1627(寛永4)年に創建され、1651(慶安4)年に三代将軍・徳川家光公の命により、江戸庶民のための参詣所として豪奢な建物に建て替えられた。実は社殿など建物のほとんどが数々の戦火や自然災害を生き抜き、当時のまま現存している知る人ぞ知るパワースポット。そんな強運を誇る上野東照宮の中でもパワーみなぎる場所を、禰宜(ねぎ)の嵯峨まきさんに案内してもらった。

日本を代表する彫刻家、朝倉文夫の庭園で感じる四季の移ろい

春の桜に代表されるように、四季の移り変わりを感じることも上野の楽しみのひとつ。日本の近代彫刻界を牽引し、初めて文化勲章を受章した彫刻家、朝倉文夫の住居兼アトリエにある庭園が見せる四季もまた美しい。早春の朝倉彫塑館を訪ねた。

和太鼓、獅子舞、寛永寺。トーハクに縁起物が勢ぞろい!

お正月の恒例行事といえば初詣。令和になって初めて迎える新年ということで、今年はどこも大変な人出だったが、賑わったのは神社仏閣だけではない。上野には知る人ぞ知る、人気の初詣スポットがある。そこは、“日本美術の殿堂”ともいわれる東京国立博物館(トーハク)。トーハクが毎年開催しているお正月の特集「博物館に初もうで」では、和太鼓や獅子舞など日本の伝統芸能が披露されるほか、干支や吉祥にちなんだ所蔵品の展示も行われ、地元はもちろん、各地から多くの人でごった返す。「ニッポンのお正月」を満喫したいなら、来年はぜひトーハクへ。縁起物づくしで幸せな気分を味わえます。

今年の干支・ネズミは「幸福の使者」 トーハクにキュートなネズミが大集合!

ネズミといえば……皆さんはどんなイメージを思い浮かべるだろうか? ミッキーマウスのような人気のキャラクターもいるが、たいていは人間の食べ物を失敬する厄介者という印象をもっている人が多いのではないだろうか。そんな不遇をかこつ(?)ネズミだが、じつは幸福をもたらす存在として古くから親しまれてきた。17回目を迎えた2020年の東京国立博物館(トーハク)の正月特集「博物館に初もうで」では、今年の干支・ネズミをフィーチャー! 「子・鼠・ねずみ」と題して、収蔵品の中からネズミにまつわる55件を展示した。「調べれば調べるほど面白い!」と語る研究員の河野正訓さんが、ネズミの魅力を教えてくれた。

上野最古のお堂 清水観音堂で願い玉を投げよう

もともと徳川将軍家の菩提寺である東叡山寛永寺の境内だった上野公園一帯。公園内には今でも江戸の名残をとどめる場所が随所にあるという。その中でも、上野の山に現存する最古の建造物が清水観音堂。眼下に不忍池を望む高台に建ち、歌川広重の浮世絵「名所江戸百景」にも登場する。江戸時代にタイムスリップした気分でお堂を訪ねてみた。

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