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上野の文化を支える人たち、紹介します
日本を代表する博物館や美術館など、さまざまな文化施設が集結する上野。そこで繰り広げられる展示やプログラムは、日本有数の“その道のプロ”たちが支えている。専門家だから知っている、とっておきのエピソードを教えます!
企画展を2館で同時開催! 中国の書家・文徴明ってどんな人?
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2020年の幕開けから、東京国立博物館と台東区立書道博物館の連携企画として開催されている「文徴明とその時代」展。中国の明時代(1368〜1644年)の中期に活躍した書家の文徴明(ぶんちょうめい/1470〜1559年)と、彼を育んだ当時の蘇州の文化芸術を紹介する内容で、両館で一つの展覧会となっている。文徴明は日本ではあまり知られていないが、明時代を代表する大家。実は若い頃は字が下手だったといわれ、生涯をかけて字の鍛錬を続けたというエピソードも残っている。書に詳しくない人でも当展覧会を楽しめる方法を、東京国立博物館の東洋書跡研究員、六人部克典さんに伺った。
いにしえの文化と知恵を伝える“タイムトラベラー”
監修者が語るミイラへの敬意とその魅力
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国立科学博物館で開催中の特別展「ミイラ ~『永遠の命』を求めて」。なんだか怖い、と敬遠する人も多いかと思われたが、ふたを開けてみれば週末はチケット購入窓口に多くの人が並び、平日の日中でも来場者が絶えない人気ぶり。なぜこれほどまでにミイラの展覧会が人を惹きつけるのだろう? この特別展の魅力を、監修者の坂上和弘さんに聞いた。
新事実も発覚! トーハクに眠る、世にも珍しい古代エジプトのミイラ
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国立科学博物館で開催中の特別展「ミイラ」。世界中のミイラが一堂に会し、連日、多くの人が訪れているが、実はその隣にある東京国立博物館(トーハク)にも世にも珍しいミイラが常設展示されている。知られざるトーハクのミイラの秘密が今、明らかに!
無脊椎好きエッセイスト、博物館のカニ研究者を訪ねる!【前編】
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上野の国立科学博物館は1877年に創立された総合科学博物館。展示に加えて調査研究や、標本資料の収集・保管をしている。研究施設があるのは茨城県筑波地区。そこにはどんな研究者がいて、日々どんな研究をしているのだろう? 今回は海生無脊椎動物研究員として、カニの分類学を専門とする小松浩典さんに注目。取材に訪れたのは『無脊椎水族館』の著者で、海の無脊椎動物をはじめ、“不思議”なものやことをこよなく愛するエッセイストの宮田珠己さん。さて、そんな宮田さんが研究者に聞いたこととは? カニ愛にあふれた訪問記を前後編でお届けします!
無脊椎好きエッセイスト、博物館のカニ研究者を訪ねる!【後編】
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海の無脊椎動物をはじめ、“不思議”を愛するエッセイストの宮田珠己さんが、国立科学博物館の海生無脊椎動物研究員、小松浩典さんの研究室を訪ねた。研究室は茨城県筑波地区にある。小松さんの主な研究対象はカニ。小松さんがカニに惹かれた理由を掘り下げて聞いたところ、「メカニック度」が高いからだと知った宮田さん。さて、いよいよ本題となる日々の研究内容へ。後編の始まりです!
作家にまつわるエピソードが盛りだくさん!
担当学芸員だからわかる作品の魅力と楽しみ方
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東京都美術館で開催された展覧会「上野アーティストプロジェクト2019『子どもへのまなざし』」では、作品への理解を深めるためのイベントも開催された。その一つは12月20日に行われた担当学芸員によるギャラリートークだ。午後と夜の2回設けられたトークのうち、夜の部の様子を紹介する。
めぐり、つながり、新たな扉を開く。絵本を案内役に、進化の旅へ
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博物館に行くのは「恐竜展」や「深海展」のような大型の特別展の時だけ、という人も多いかもしれない。国立科学博物館(科博)の日本館で開催中の「絵本でめぐる生命の旅」はそんな人にこそおすすめの企画展だ。自然や科学を題材にしている数ある絵本の中から、「生命の進化」をテーマにしたものを取り上げたこの企画。監修した“恐竜博士”の真鍋真さんと一緒に企画展「絵本をめぐる生命の旅」をめぐってみよう。